経済政策の失敗は冗談では済まされません
くだもの小僧と申します。
会計や経済のコンテンツをブログに投稿しております。
今回は日銀総裁に関するテーマと言うことで、金融政策について記述しようと思います。
日本は長い間デフレが続き、賃金もほとんど伸びませんでした。
その時の日銀総裁を、下記の拙稿にも記載しておりますので、よろしければご参照ください。
中でも白川総裁時代は民主党政権時期とも重なり、雇用が非常に悪くなりました。
就職率が悪くなり、特に若者の卒業者は、非常に憂き目を見たと思います。
人生を狂わせられたと言っても、過言ではないです。
本人の努力とは関係ありません。
国の政策が間違っていると、国民は不幸にさせられるのです。
白黒をはっきりつける高橋洋一氏の動画
下記に高橋洋一氏の動画のリンクを貼り付けます。
これは白川氏が黒田総裁の金融政策を批判したことに対して、データを明示して、どちらが優れていたのかを論じたものです。
この動画はぜひ見ていただきたいです。
728回 白川が黒田金融緩和政策を批判?白黒ハッキリついてますけど
タイトルの通り、どちらの金融政策が優れていたかと言うと、明らかに黒田総裁の政策です。
就業者数を比較すると、一目瞭然です。
就業者数に関して、黒田総裁は419万人増やしたのに対して、白川総裁は117万人減らしています。
その差は、536万人ですね。
下記の表は、高橋洋一氏の動画の表を、数値をそのままで書き写したものです。
インフレ率が下がると、失業率は上がり(=就業者数は減る)ます。
インフレ率と失業率は、負の相関関係にあるのは経済の常識です。
下記の拙稿もよろしければ、ご参照ください。
黒田総裁になって、新卒者の就職率もずいぶん良くなりましたね。
失業率の高い世の中は多くの人が不幸になるということです。
警察庁のサイトに載っている自殺者数の推移の考察
日本に自殺者が多いのは、何かが間違っているからですね。
下記のリンクは、警察庁による令和4年における自殺の状況のファイルです。
その中で、「自殺者数の年次推移」のグラフを下記に貼り付けました。
このブログでは、ちょっと見にくいかと思いますが、昭和53年から令和4年までのグラフです。
平成10年のところで、自殺者数がそれまでの24,391人から32,863人に、一気に跳ね上がっています。
ここの跳ね上がり方は、異常ですね。8,472人増加しています。
この時に何があったのかと言うと、消費税増税です。平成9年4月に、3%を5%に上げました。
当時の総理大臣は、橋本龍太郎です。
日銀総裁は松下康雄です。
松下康雄氏は、大蔵省接待汚職事件のスキャンダルに見舞われ辞職しています。
(いわゆる「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」)
平成9年まで、たかだか2万5千人だった自殺者数が、翌年に3万3千人超に増え、以降高どまったままで、平成24年にやっと3万人を切りました。
平成25年に黒田総裁になってから、確かに自殺者数は下降していますね。
令和元年に自殺者数は、20,169人(警察庁資料より)にまで下がり、このまま2万人を切るのかと思いきや、令和2年からは、また上昇傾向にあります。
これは気になりますね。
つまり、松下総裁から速水総裁、福井総裁、白川総裁まで、自殺者数は高どまったままで、黒田総裁になって下降傾向になったということです。
植田次期総裁には、正しい金融政策を行ってもらって、間違った経済政策が理由で命を絶ってしまう日本人が、いなくなるようにしてほしいと思います。
日銀総裁候補が民主党に否定されて総裁人事がうまくできなかった
「総裁になれるような人じゃないのになっちゃった。」
これが、白川総裁に対する高橋洋一氏のコメントです。
福井総裁の後、自民党(麻生総理)は副総裁の武藤氏を次期日銀総裁に推したのですが、民主党がこれを否定し、話がこじれ、結局民主党が推す白川氏が日銀総裁になっていまいました。
これによって、福井総裁の退任が平成20年3月19日だったのに、白川総裁の就任が平成20年4月9日だという、日銀総裁不在期間が生じました。
当時は、サブプライムローン問題から発生したリーマンショック事件で、世界中が混乱し、我が国経済もおかしくなってしまいました。
そんな時に、民主党政権が誕生しました。
民主党政権は2009年8月から2012年12月まで続きました。
若い人だと、記憶に無いかも知れませんが。
下記表は、30年間賃金が上がっていない時の我が国の日銀総裁のリストです。
植田次期総裁は、このブログを投稿している時点では予定です。
それでは、今の自民党政権は非常に素晴らしいのかと言いますと、全くそうは思いません。
消費税増税はデフレ状況ではやるべきではなかったと思いますし、外交も今は芳しくありませんし。
終わりに
とにかく、経済政策の失敗は国民の不幸に即つながりますので、間違えないでほしいと思います。
私たち国民も、政策を間違えない人を議員として選ばなければいけないと思います。
そのためにも、私たちも勉強する必要があると思います。
どうぞ皆様、お元気でお過ごしください。