経済

日本のGDPが成長してない原因を理解してその理不尽さに気づきましょう

はじめに

本記事は前記事の続きです。下記リンクを参照してください。

日本の一人当たりGDPを世界の国々と比較してみる

日本の過去30年間の伸び率のグラフを見ると、情けなくなります。
日本のGDPは30年間もの期間ほとんど増えてません。

ついついぼやきたくなります。

日本銀行がお金を増やさなかったから

ではなぜ、日本のGDPは30年間も成長しなかったのでしょうか。

それは日本がずっとデフレ(デフレーション)だからです。
その主な原因は、日本銀行がお金を増やさなかったから、ということです。

他の国々はお金を増やしているのに、日本だけが増やさないと、相対的に日本のGDPは
低くなりデフレになります。

そして、デフレになるとモノが売れにくくなり、不景気になります。

不景気になると賃金が上がりません。

日銀がお金を刷らないから賃金が上がらない

下記の外部リンクに嘉悦大学教授の高橋洋一氏の動画を載せました(2021/06/29)。
とても面白いです。

日本の賃金が低いのはハイパー野郎と日銀のせい

高橋氏は、日本の賃金が低いのは日銀がお金を増やさないからだと論じてます。
お金が増えないと名目GDPも伸びず、その結果、賃金も伸びなくなっていると理論を展開されています。
一方、日本以外の国々は、お金を増やしているのです。

ところが、日銀がお金を増やすと「ハイパーインフレが起きる!」と叫んで、なぜかしら日本をデフレにしたがる人たちがいるのです。

高橋氏の動画のタイトル中にもある「ハイパー野郎」というのは、ハイパーインフレを叫んで、日本がデフレになることを続けさせようとする人のことですね。

ここで、デフレ状態の日本を、自動車が坂を上る時に私流に例えてみます。

上り坂ですので、アクセルをぐっと踏まないと自動車は坂を上っていきません。
でもそうすると、

「そんなことをしたら、スピードの出しすぎで危ない!ガソリンももったいない!」「アクセルを踏むな!」
と叫ぶ人がいるのです。

かくして、いつまで経っても自動車は坂を上っていきません。ガソリンも無駄になるだけです。
本当は、アクセルを踏んで、さっさと坂を上る必要があるのです。

かくてリーマンショック(2008年/平成20年 9月)の時、各国の中央銀行がリーマンショックに対処するため、お金をどんどん増やしていた時、日銀はお金を増やしませんでした。
そのため日本経済は、普通に対処していれば受けなかった痛手を被りました。

白川日銀総裁の時です。

再び自動車を例えにしますと、上り坂とか加速が必要な時にアクセルを踏まないドライバーはダメですよね。自動車教習所だと不合格になります。
その不合格ドライバーが日銀だということです。

GDPが30年間伸びなかった時の日銀総裁

下記に平成からの日銀総裁(日本のデフレ時代)を列記します(日本銀行ホームページより)。就任時の西暦を付加しました。

日銀総裁の満期は5年です。三重野氏、速水氏、福井氏はびったり5年です。
松下氏は大蔵省接待汚職事件のスキャンダルに見舞われ辞職しています。

白川氏はリーマンショックの時の日銀総裁です。民主党政権時代とも重なります。
株価も雇用も最低でしたね。
白川氏も辞職です。任期満了じゃないです。

ちなみに、白川氏の就任前も、ねじれ国会のため20日ほど戦後初の日銀総裁不在という事態が起きています。
上記平成からの日銀総裁の表を見ると、白川総裁の前に間が空いているのが分かりますね。

現職の黒田総裁は再任されているので、任期は10年で令和5年の3月退任となります。

故安倍前首相が黒田総裁を任命して「大胆な金融政策」を推し進めました。
黒田総裁の金融政策は「黒田バズーカ」と言われ、株価と雇用が良くなったのは記憶されていると思います。

でも結局、デフレ脱却とまでは行ってないですね。
「失われた20年」のつけは大きかったということでしょうか。次の総裁が誰か、気になります。

消費税増税の影響

増税すると当然GDPは下がります

皆さんは1989年に導入された消費税の目的を覚えてますでしょうか。

それは直間比率の是正でした。

所得税や法人税の税率を下げるために間接税である消費税を導入するということでした。

ところが今は消費税の目的は、社会保障費の財源となっています。

いつの間にそうなってしまったのでしょうか。

この件に関しては嘉悦大学教授の高橋洋一氏のYouTube動画で述べられています。

消費税を社会保障目的にしているのは財務省の悪巧み!

消費税を社会保障目的税にしているのは日本のみ!原則外のことをやってる!
シェイシェイ茂木は愛いやっちゃ

上記動画の中で、2000年に消費税を社会保障目的税に変更した財務官僚がいることを高橋氏は言及しています。高橋氏の同期の財務官僚とのことです。

1990年台まで財務省は真面目だったとも高橋氏は言及してます。今は、「不真面目」ということですね。

消費税率が上げられるたびに日本経済は成長の機会を挫かれ、デフレから脱却できない状態が続いてきました。

財務省は何をやってる?

ところで、下記の外部リンクに経済評論家の三橋貴明氏の動画を載せました。
三橋氏も結構有名な人で、YouTubeにもたくさん動画を載せています。

内容はかなり衝撃的で、私たち国民の経済や安全も危うくするような施策を財務省がこっそりやっていたというものです。

【三橋貴明の緊急講義】ついに暴かれた財務省の緊縮トリック|日本の経済停滞の原因は全部〇〇だった!|メディアが報じない経済の真実

緊縮財政、消費税増税は財務省の利益のため。国民にとってはマイナスでしかない。

こんなことでは日本のGDPが増えるはずがありません。
他国に比べ日本は相対的に衰退していっていることになります。

最後に

日本って、変なことをしなければ普通に経済成長できていたのです。

なぜなら、日本人って一生懸命働いてるし、新しい技術や工夫を作り出そうとしているではないですか。

これからの日本は普通に経済成長して、皆が豊かになれるようになって欲しいものです。