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プロ野球の人気が低迷してると言う人は何かが曲がっています
くだもの小僧と申します。
今はプロ野球がたけなわの時期で、特に贔屓の球団の成績が良いと、楽しく感じる日々が多くなっていることと思います。
リーグ優勝ができなくても、プレイオフで勝ち上がれば、日本シリーズに出場できるわけで、いわゆる下剋上の制度で日本一になることができるのですね。
楽しみがまだあるわけですね。
昔のような消化試合も減るので、選手もファンも活気づくのではないかと思います。
せっかくリーグ優勝したのに、日本シリーズに行けなかった球団やファンは残念この上ないでしょうが...
プロ野球の人気自体も好調を維持していると思います。
忘れられないのは今年のWBCでの日本優勝ですね。
大谷やダルビッシュやヌートバーなど、メジャーリーガーも参戦して大盛況でした。
あ、吉田もメジャーリーガーでした。良くレッドソックスが許可しましたね。
データを見てみましょう
イメージだけで語るのはいけないので、NPBのデータを示します。
NPB発表の2022年の公式戦入場者数を貼ります。https://npb.jp/statistics/2022/attendance.html
2022年の結果です。
球団別で一番多いのは阪神タイガースですね。
いつから読売を追い抜いたのでしょうか。
ホームゲームの入場者数ですから、ビジターのチームの人気が高いと、経営サイド的にはそういうビジターはウエルカムですね。
1試合平均入場者数を見ると、セ・リーグでは全球団が2万人を超えています。
パ・リーグでも最少の西武でも1万6千人を超えています。
データを見ても、プロ野球人気が健在であることが見て取れます。
中には、巨人戦の視聴率と中継試合数が減っているからプロ野球人気が低迷していると書いている記事(サイト)もありますが、巨人の人気とプロ野球の人気を同一視している神経が分からないです。
今ではパ・リーグのテレビ中継も定期的に行われていますし、関西では阪神タイガースの人気が高く試合中継も多いです。
昔は、「巨人中心でプロ野球は回っている」と言ってはばからない人たちがいましたが、どの球団も切磋琢磨してプロ野球を良くしていってほしいと思います。
今の野球場の入場者数の多さ、球場の盛り上がり方の凄さを目の当たりにして、プロ野球人気が低迷していると発信している人たちは、その現実を無視しているのか?と見識を疑ってしまいます。
こんなに経済効果があるのに。
過去のプロ野球入場者数は増えて行ってます
NPBのサイトから過去の年度別入場者数を見ることができます。
1950年から2022年までです。
上記の入場者数をここにそのまま貼り付けることは難しかったので、ぜひ上記のリンクを開いて眺めてみてください。
阪神と読売の首位争い(入場者数の話です)
入場者数を阪神タイガースが読売ジャイアンツを抜いたのは、2005年ですね。
この年は確かに阪神タイガースはリーグ優勝して入場者数も増えましたが、もう一つ大きな要因として、実数発表した点があります。
年配の方ならよくご存じかと思いますが、2005年より前は概数で表示していたのです。
それは例えば、東京ドームなら、今日は満員だから5万5千人というふうに。
甲子園なら5万人というふうに。
ところが、東京ドームは屋内施設ですから、消防法で5万5千人も入場できないという事実が明るみになったのです。
すなわち、東京ドームに5万5千人も入場させるのは法律違反なのです。
そして、入場者数を概数ではなく、実数で発表するようになりました。
それ以降、東京ドームでもせいぜい4万数千人の入場者数になりました。
ずいぶんいい加減なものだったのですね。
後、座席をゆったりにして席数を減らしているということもあります。
2005年以降は、阪神と読売で、観客動員数の1位争いをしている形です。
パ・リーグも増えて行ってます
人気のセ、実力のパと言われるように、実力はあるのに人気が伴わないパ・リーグでしたが、1988年から、やっと1試合あたり平均入場者数が2万人を超えました。
これは西武ライオンズが1986年から黄金期を迎え、観客動員数を大幅に伸ばしたからです。
また、この年は東京ドームが開場しておりまして、東京ドームをホームとしていた日本ハムの観客動員数がドーム効果で伸びたので、これらが相まって、1試合あたり平均入場者数が2万人を超えたのです。
ですので、以降日本ハムの入場者数はどんどん下がっていきます。そして札幌に本拠地を移転してから、徐々に増えて行ってます。
西武ライオンズの観客動員数が減っていった後、パ・リーグの観客動員数を牽引していったのは、福岡のホークスですね。
これは、福岡にいたライオンズが所沢に移転し、替わりにホークスが福岡の球団となったのは、多くの方がご存じだと思います。
何だかんだ言って、プロ野球の入場者数は増えてます
と言うことで、1試合あたり平均入場者数は
セ・リーグでは、1954年に1万人を超え、1975年に2万人を超え、
パ・リーグでは、1977年に1万人を超え、1988年に2万人を超え
たことになっています。
「なっています」と言うのは、2005年より前は概数表示だったのでかなり水増しがあると思われるからです。
けれども、2019年(コロナ禍前)の1試合あたり平均入場者数は、
セ・リーグでは、34,655人、
パ・リーグでは、27,203人
で
2005年から平均入場者数が、増加傾向であることは事実です。
マスコミがまっとうであればよいのに
昔は、読売ジャイアンツの試合は、しょっちゅうテレビで放送されていました。
特に読売は全国系列だったので、テレビのおかげで読売ジャイアンツのファンが全国に増えました。
偏っていたと言えます。
今の時代は、ファン層も多様になり、おかげでパ・リーグのファンも増えました。
これが本当の発展の姿だと思います。
しかしながら、昔ながらの読売ジャイアンツ一辺倒の人たちにとっては、読売ジャイアンツの相対的な地位の低下は、プロ野球人気の低迷として映るようですね。
その最たる人たちが、テレビ局の人たちだと思います。
それまで、読売ジャイアンツの試合を中心に放送していれば視聴率が取れていたのを、そうはいかなくなってきたので『読売ジャイアンツの人気低迷はプロ野球の危機』などと、騒ぎ立てていました。
その当時、パ・リーグの球場も新しく奇麗になって、ファンも増え、くだもの小僧から見ると、プロ野球の隆盛だと感じていたので、相変わらずマスコミはおかしなことを言っているなと思ってました。
テレビ局の方が、民衆のニーズの流れについていけてなかったのですね。
それでテレビ離れが加速しています。
でもスポーツ番組は見ます。真剣勝負ですから、見る価値を感じます。
後、事実を報道する番組も見ます。
事実のふりをして、まやかしを報道している番組にはご用心です。
NHKの受信料が高すぎるのには納得いきません。
速やかに改正してほしいです。