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下請が泣きを見る現実社会
くだもの小僧と申します。
入社以来、ずっとIT企業に働いていたので、他の業界はほとんど経験したことがありません。
昨今はハラスメント相談窓口が多くの会社に設置されたりしてますね。
それは良いことだと思います。
でも、下請はどうなるのでしょうか。
良い会社なら、下請けの話も聞いてくれます。でも、それにはそれなりの証拠が必要です。
そもそもハラスメントをおこさない会社が本当に良い会社ですが。
でも、会社自体に問題が無くても、組織の中に悪質な人物がいたら、それに侵されて被害者になる人がでてきます。
実際、多くの人が泣き寝入りしている現状だと思います。ダメージに強い人なら良いですが、泣き寝入りを繰り返しているうちに、ダメージが蓄積され健康に異常をきたすようになってしまいます。
実際にハラスメントにより、自〇をしてしまったという事件がありますが、自〇とまでは行かなくても、健康を害された方はたくさんいらっしゃると推定します。
この投稿が、少しでもお役に立てればと思います。
労働基準監督署に電話しました
これは、派遣契約していて、上位会社から残業を強制されたので、おかしいと思って労働基準監督署に電話をしたケースです。
むろん、強制残業される前に色々パワハラ行為があったわけなのですが。
ところで、この上位会社の上にも何社か入っていたようなので、自分が実際に何次請けだったのか分からなかったです。
この業界体質にも問題があると思います。
現場の事業所がある労働基準監督署に連絡する必要があります
これが意外にややこしかったです。
労働基準監督署も縦割りなので、事業所が所在するのと違うところに電話すると
「そこはうちの管轄ではないので。」
と、木で鼻を括ったような回答をされました。
(電話に出たのが受付係だったようで、社会保険労務士ではなかったです。)
『ああ、やっぱりだめなのか。』とあきらめてしまってはいけません。
「では、どうすればよいのですか。」としつこく食い下がって、当該労働基準監督署を聞き出しました。
これ、就労場所と労働基準監督署の関係を正確に知っていたら、スムーズに連絡できたと思いますが、実際はすぐには分からないものです。
その後、当該労働基準監督署に電話したら、きちんとアドバイスしてくれました。
結局、上位会社のハラスメント相談窓口の担当者にメールしました。そして『事実なら対応します。』という返事をもらいました。
(このハラスメント相談窓口の担当者にメールする行動もそこそこ手間がかかりました。でもくじけないでやり抜きましょう。)
その後どうなったかと言うと、実は相談する前に、意味不明の理由で契約解除させられてましたので、顛末は知らないのです。
『なんだ、結局だめなんじゃないか。』と思われるかもしれませんが、労働基準監督署にきちんと連絡すれば話を聞いてくれるということと、ハラスメント相談窓口も事実を提示すれば何らかの対応してくれるということが収穫です。
下請の悲しいところは、上位会社のリーダー格の思惑だけで、契約を簡単に切られるということです。
なぜなら採用担当者は現場のことを知らず(おそらくITや業務の知識もなく)、現場のリーダーの言うことを鵜呑みにするからです。
一人の悪しき思惑だけで、人の人生が振り回されるという現実が問題です。
残業代を払わない会社
つまりサービス残業を強要する会社です
これは、下請けではなく、中途で入った正社員だった時の話です。
正社員でも待遇はひどく悪く、何だかんだで、どんどん給与を下げられました。
私が中途入社した時の社長はまともな人でしたが、何故かしら親会社の副社長からクビを切られ、その後は屑のようなのが社長になりました。
私も辞めたかったのですが、当時はとんでもなく不景気で、転職に応募したら『正社員でしたら辞めない方が良いと思いますよ。』と言われました。
なんと、転職仲介業者が転職を勧めなかったのです!!〇ー〇〇ショックの時期です。
さて残業代の話ですが、親会社自体が残業代を一切払わなかったのです。
でも、残業は発生します。特にIT業務は。すなわちサービス残業です。
こんなことがありました。
別の子会社に中途採用者がたくさん入社しまして、残業代を請求しましたところ、この親会社の副社長から『残業する奴は出来の悪い証拠!』とさんざんこき下ろされたそうです。
この親会社では残業代を予算計上していないようでした。
労働基準監督署の立ち入り
業を煮やしたある人が、労働基準監督署にリークしたそうです。
仮病を使って(労働基準監督署は休日は対応しないので)、労働基準監督署の社会保険労務士と直で話し合って、サービス残業の実態を伝えました。
その数か月後のある日突然、労働基準監督署が立ち入りでやってきました。
たった一人の労働基準監督署員がやってきただけで、この会社は大騒ぎになりました。
私が在籍していた子会社の役員も『大変なことが起こった!』と喚いてうろうろしてました。
でも結局、給与の一部をみなし残業とするという就業規則が追加されたに留まり、この会社は残業代を払うことはしなかったです。
この子会社では、その後、犯人捜しが始まりました(そういう会社です)が、特定できませんでした。
私はその後、この会社を辞めました。もっと早く辞めたかったです。
ところで、労働基準監督署は情報源を漏らすことは絶対にありません。
労働基準監督署に話をする日はしっかり病欠しましょう。中途半端に行動しない方が良いと思います。
ところで、この子会社は、何年後かに清算されました。会社更生法とか民事再生法とかは無いです。親会社にとって、価値のない会社と言うことでしょう。
ただ、懸命に働こうとしていたら突然、解散・清算された人たちには同情します。
良い会社に転職できる契機となれば良いですね。
転職はよく調べて慎重に
転職で失敗しまくった者が言うのもおかしいですが、転職は、同業他社の様子はどうなのかとか、転職した方がもっと悪い状況に陥らないかとかをよく調べましょう。
そして、悪い状態に陥った時には、可能ならば、労働基準監督署やハラスメント相談窓口に連絡しましょう。
ただひたすらに耐えて、体や精神を壊したりしないようにしましょう。
心身を壊してしまったら、元も子もないですから。